​卒業設計

併用住宅による団地コミュニティの活性化

くらしをひらく

粕谷研究室 齋藤 晴菜

戦後、大量に生産された住宅団地。現在では老朽化と住人の高齢化が進み、廃れていってしまっている。山崎団地内のシャッター商店街には僅かながらも団地住人のコミュニティが残っているように感じた。その商店街に「各住戸を併用住宅とする集合住宅」を計画することによって、そのコミュニティを活性化すると共に新たに住む人の多種多様なくらしが溢れる場所をつくりだす。

​総評 粕谷 淳司

東京都町田市の丘陵地帯で1960 年代後半に整備された巨大団地の中心部に、併用住宅群による新たな長屋状の棟を提案する計画である。敷地には現在、かつて団地の生活を支えていた商店街があるが、住民の年齢層や購買行動が変化した現在、その多くがシャッターを閉じている。この計画は、この場所に「小さな商業/公共性」を持った職住一体の併用住宅を誘導することで大規模店舗とはその役割を分け、周囲の住棟と一体となる団地の新たなコミュニティの核を作り出そうとしている。敷地選定の適切さ、丁寧に計画された平面と立面、周囲との連続性を保ちつつ広場を作り出す住棟配置、更新可能な建築の建てられかたなど、見所の多い作品である。