​卒業設計

~コインパーキングに作られる外部空間~

空き地建築群

粕谷研究室 今井 菜月

都市には空き地がたくさんある。長い時間軸で見るといくつかの場所は昔から変化をしていないことから、実は都市の重要な構成要素の1つである事が発見できた。そのような空き地に人の居場所を作る事で都市は楽しくなるのではないだろうか。設計の前段階での研究で収集した「外部空間の要素」を主体として設計に応用していく。

​総評 粕谷 淳司

作者は提案に先立つリサーチの段階で、都市内のバナキュラーな「余白」=「人が手を加える余地のある場所」の豊かさを発見し、次いで計画敷地とした関内エリアの空撮写真を時系列に沿って比べることで、一般的には土地の一時的な姿と思われている「空き地=低・未利用地」が、実際は多くの場合、長年その状態のまま保たれていることを発見した。この提案では、実は空き地こそが都市の印象を左右する要素なのではないかという仮説に基づき、空き地の特性を保ったまま人の居場所を作り出すことが試みられている。いわば「余白の空間化」である。多くの提案箇所にも関わらずデザインに一貫性があるのは、丁寧なリサーチに基づいているためである。