卒業論文
アラミド繊維及びポリウレア樹脂を用いた
鉄筋コンクリート造部分架構におけるコンクリートの剥落抑制効果
渡部研究室 井出 絢平 / 小澤 武蔵
指導教員 渡部 洋
鉄筋コンクリート(以下RCと略記)造建築物における耐震補強方法の一つに、連続繊維シート巻立工法がある。一般にコンクリートへの連続繊維シートの接着にはエポキシ樹脂が用いられる。本研究は、RC造架構を対象に、400%程度の伸びを有するポリウレア樹脂を床スラブ付梁の下面および柱全周への吹付により成形することが、地震による大変形時のコンクリートの剥落抑制に及ぼす影響を検討することを目的としている。アラミド繊維巻立及びポリウレア樹脂吹付を変数としたRC造部分架構試験体3体について、鉛直荷重下の正負交番逆対称加力実験を行い、樹脂や繊維によるコンクリートの剥落抑制効果を構造性能とともに考察している。