4年生春学期・スタジオ

​建築・都市デザインスタジオ

​授業概要

この授業は都市的な規模(延床数万㎡)のランドスケープやマスタープランを考える「都市スタジオ」と延床3,000 ㎡規模の複合建築などをテーマに建築の構成力や公共性などを問う「建築スタジオ」に分かれている。どちらもプログラムをある程度自分で決定、構築力やソフトの運営などに渡る範囲まで総合的に建築デザインを考える15 週課題であり、卒業設計前最後の4年生課題で卒制に向けて、ハードとソフトを同時に考えるレンジの広い課題となっている。今年度は全てオンラインで行われた。

​課題説明

都市スタジオの課題は「JR 関内駅前再開発計画」。関内地域では現在様々な開発が進んでおり、今回はその中核施設として旧市庁舎エリアを敷地とし、単なるビルディングでなく、建築的に敷地やプログラムをどう捉えるか、という新しい再開発の方法を模索していく。建築スタジオは「水辺の公共建築」がテーマで、赤レンガ倉庫近くの海辺を敷地に、周遊船の波止場を含んだ水辺空間の設計。特に水辺との風景をどのようにランドスケープと併せて考えるか、が主題となった。

​作品

「都市スタジオ」関内エリア再開発・改造計画

「建築スタジオ」水辺の公共建築

​作品

総評  岡路 明良  [非常勤講師]

「都市」課題では「旧市役所街区再開発」の高密度な建築に挑み、[井川案][鈴木美佑案] は、既存コンテクストを継承しつつ、新たな空間システムの創造による未来像構築を模索している。[鈴木咲良案] の木造超高層は、合理主義建築が置き忘れてきたヒトとモノの関係性再構築を感じさせ、[財部案][松崎案] のポーラスな高層建築では、稠密な都市に里山のような余白の価値を宣言した。いずれも都市への創造的視点を萌芽した作品であった。

「水辺の公共空間」課題では、人の活動の視点から水辺との関係性を建築空間に置き換えた[小山案][野口案][佐野案] と、都市の中であえて人から離れ自然に寄り添い、地形や流れる時間に相対した[長橋案][本多案] は、大きく二つのアプローチとして都市と人間を考える評価軸となるであろう。