4年生春学期・スタジオ

すまいデザインスタジオ

​授業概要

この授業は都市居住がテーマの「集住スタジオ」と既存のまちなみからエリアのリノベーションを思考する「リノベーションスタジオ」の二つに分かれている。「集合住宅スタジオ」では都市のコンテクストの読解、新しい家族、暮らし方の提案、地域に貢献する公共性などが問われる。「リノベーションスタジオ」ではリノベーションでありながら「街に開かれた建築」のあり方や空間の「シェア」の仕方など、より現代的な課題にチャレンジしていく。

​課題説明

「集住スタジオ」:複合型集合住宅 ~ これからの都市での住まい方~

江戸開拓期の吉田新田の名を町名に残す、関内- 関外- 野毛地区の拠点にあたる場所である吉田町にふさわしい集合住宅を設計する課題。吉田町の街並みの中心にある戦後復興を象徴する防火帯建築を軸に、近年の小規模集合住宅でのさまざまな提案など、各自の新たな分析を加味し、これからの都市居住を考えることを目的とする。

​作品

​課題説明

​作品

「リノベーションスタジオ」:ポストコロナ・都市住居の作法

日ノ出町駅近くの既存建物三棟を、まちのプログラムの一部として機能する建築に改修(リノベーション)する課題。典型的な既存住宅の形をポスト・コロナの価値観を持ってリノベーションし、それを通して密集した居住地での住宅の作法の提案が求められる。リアリティを求めるよりも、新しい考え方を喚起させる批評性あるものを求める。

総評  常山 未央  [非常勤講師]

自宅で過ごす時間が増え、そこでの行為が多様化し、そこに求められる空間の質も大きく変化し始めた時期にオンラインで始まった『すまいのデザインスタジオ』において、学生さんたちは一人暮らしのアパートで、あるいは実家の自分の部屋で、『すまい』について再考せざるおえない状況にあったと思う。その中で、集合住宅課題『「複合型集合住宅」〜これからの都市での住まい方〜』では、商店街沿いの防火帯建築というコンテクストを生かし、住人同士や地域の人々の多様な振る舞いを許容する屋上、バルコニーや共用廊下など、半外部空間に新しい生活様式への希望を見出していた。リノベーション課題『ポスト・コロナ〜都市住居の作法〜』では、バスルーム・アクセスや、小さな個室型のワークスペースを集積させた近隣住民のためのシェアオフィスなど、住宅単体への提案から、周辺全体へのアプローチまで、幅広いアイデアが展開した。両スタジオとも、オンライン授業という物質感の伝わりにくい環境の中で、大きく変わった『すまい』への思考とともに、新たな図面表現やコミュニケーションの技術を獲得できたように思う。