環境共生デザインコース

建築環境デザインスタジオ

​授業概要

2年次の建築設計製図Ⅳで建築設計を行った「サテライトキャンパス」の設計課題の図面を、建築環境と建築設備的な視点から見直し、熱・空気・光・水などの環境要素を取り入れた環境建築をデザインする。その建物をもとに、給排水衛生、空気調和・換気、電気の各設備の主要図面を描き、建築設計から設備設計までをトータルに学ぶことを目的とする。

​課題説明

横浜関内の一角に設計した「サテライトキャンパス」について、改めて立地環境や周辺の自然環境を考慮し、環境要素を取り入れる。また、省ネルギーや省資源を意識した建築設計を実現するために、建築的なパッシブ技術と設備的なアクティブ技術を建築計画にいかに総合的に盛り込み、デザインに反映させるかを考える。本科目は、秋学期に開講する「パッシブデザインスタジオ」の関連科目でもある。

​作品

総評 大塚 雅之

2 年次で取り組んだ建築計画と図面化を見直し、建築計画と環境・設備計画を総合的に考えたコンセプト・ダイアグラムを作成して、ダブルスキン、ドライエリアの設置、PS(パイプスペース)、DS(ダクトスペース)、地下ピットなど環境・設備の計画上必要な要素をまとめた。各設備図面の表現では、躯体と配管・ダクト・配線などの線種とその濃淡などの習得に取り組んだ。藤君の4 つのコアを分散したRC 壁式構造、カーテンウォールの外装と視線が交差する吹き抜けを設けた作品「吹き抜けを囲む」、宮越君の緑とエネルギー抑制に着目した作品「まちに色づくみどり-自然を纏い繋ぐ建築-」は、手書きでの表現やスケッチにおいても十分に力を発揮した。

パッシブデザインスタジオ

​授業概要

パッシブデザインスタジオでは、公共性の高い建物を課題対象とし、気候・風土、建物外部の環境、内部の環境に配慮した環境共生建築のデザインを設計する。特に、熱、風、光、音、水といった自然環境要素を積極的に取り入れたパッシブデザインと、省エネルギーな建築設備技術であるアクティブデザインを融合させ、快適な空間を自ら提案する。

​課題説明

課題は、「海に面した公園内にあるコミュニティ施設」と題し、金沢八景駅近く、平潟湾に面した金沢八景公園内に建つ地域に開かれたコミュニティ施設の設計である。前半では敷地周辺の環境を考慮した環境負荷低減につながる建築計画(パッシブ)、後半は省エネルギーで快適な建築空間を創造するための給排水設備、空気調和・換気設備、電気設備設計(アクティブ)を総合的にとらえたデザイン提案と図面表現を実践する。

​作品

総評 山口 温

建築展に出展した小野さんの作品「輪を成す和」は、人々の生活が交わる接点となる場として、敷地中央を囲んで建物が分棟し、一部を開くことで人や風を取り込む計画となっている。木村さんの作品「えんがわ」は、階段で公園とつないだ屋根と土間が人々が集う憩いの場となり、同時に講演や隣接する施設との縁側として計画され、災害時の拠点となるBCP にも対応している。周辺環境をふまえた建築計画及び自然環境要素を積極的に取り入れたパッシブとアクティブを融合させた環境負荷低減につながるデザイン提案が評価された。また、省エネルギーで快適な環境を創造するための工夫がみられ、細部にわたり建築と環境・設備計画の整合性がとれており、多くの要素や情報が図面に反映された。