デザインスタジオ

​授業概要

この授業は大学院修士課程での最初の設計スタジオであり、学部生では経験することのできなかった都市的な視点やスケールで建築を考えるアーバンデザインやランドスケープデザインを包括的に捉えた設計演習課題である。全15 週課題を常勤2名、非常勤講師1名、設計助手1名、TA 1名の体制でサポートしている。類似施設の見学、リサーチ、エスキス、最終講評という段階を踏みながら図面表現だけではなく、建築のもつ社会性などについても言及し、その意義を深く追求するものである。

​課題説明

2019 年度前期の課題は『国際学生交流センター』の設計である。敷地は金沢八景駅と六浦キャンパスの中間にあり国道16 号線に沿う約6,400㎡の更地である。ここに約9,000 ㎡の床面性をもつ学生寮、交流センターを設計する。地域と大学、学生間、教員と学生など様々な交流の場所を都市的なスケール間の中で創造することを期待した。「交流」を通して大学が地域の中で果たすべき役割をどのように捉え、また建築空間や建築としてのありかたを問う課題である。

​作品

総評 柳澤 潤

 今回のような9000 ㎡の床面積があり、やや複雑なプログラムを持ったプロジェクトであるならば、優れたアイディアを考えると共に、時間をかけてアイディアを発展させることは、設計にとって不可欠の作業と言える。その目標に近づいた案について書くと、荒木さんの案は、シンプルな中庭形式から出発しながら、場所場所で適切な建築的アイディアを発展させることにより、高いレベルの内容を達成できました。赤澤君の浮いた「白い大きな屋根」は、金沢八景地区に新しい風景をつくっていました。上松君の案は、四人によるユニットを2 階レベルに集落状に展開する点にユニークさがありました。イ・ジュンホ君の案は、適切な大きさのユニットからなるクラスターのサイズ感に好感を持ちました。