住宅設計スタジオ

​- あり続ける住宅 -

​変わるまちと、変わらないもの。

​永山 千夏

永山

対象敷地の黄金町は、遊郭が盛んだった。その建物の建ち方を周辺地域と比較し、外壁に着目する。これは、まちの人にとって1枚の分厚い壁である。この街の歴史的背景から、ボイドが開いただけの壁が道に面して建ち、このまちに在り続ける。しかし実は2枚の壁が住空間を挟んでおり、この隙間はどこかかつての黄金町の記憶を思い起こす。この空間はまちからの影響を受けることはなく、価値をひそめながら在り続ける。2つの黄金町は交わらず、しかし、隣り合って切り離すことはできない。