建築設計製図

​授業概要

この講義は14 週2課題を5 人の常勤講師、4人の非常勤講師、2人の助手、2人のTA 計13 人でサポートしていく。「図面、模型、写真などを使って美しくプレゼンテーションする」一連の流れを評価する。1,2 年生で学んだ多彩な表現と自身のコンセプトがうまく表現として伝えられることを目指す。より具体的な敷地で、公共的な規模の少し大きな建物の設計を課題とすることで、現代性や社会性を学ぶことも目的としている。

​課題説明

第一課題に「こども園」(延べ床面積約2,000 ㎡)、第二課題で「海辺に建つアートセンター」(延べ床面積約3,000 平米)を設定した。「こども園」では平面計画とランドスケープデザインに主眼を置いている。「アートセンター」は地域のランドマークとなるような立体的な空間構成、断面方向のデザインを課題とした。基本的な動線計画、地域とのかかわり方(周辺環境の読解)、ランドスケープデザインの理解、建築のもつシンボル性が求められるキーワードである。

作品

課題 1 「こども園」 

課題 2  「海辺に建つアートセンター」

総評 高池 葉子 [非常勤講師]

「公園とともにある『こども園』」と「海辺のアートセンター」の2つの課題は、共に海辺という立地であるが、対照的な課題設定である。前者は、こども園という機能を分析した上で、従来の建築計画学をふまえながら、「外部と内部の関係性」「どのようにまちに開くのか」といった点について解答を導き出せたかどうかが、評価のポイントとなった。後者は、横浜湾でも珍しいフロート(浮床)地盤が敷地という設計課題で、プログラムも柔軟性に富んでいた。こちらは、自分なりに新しい視点を設定できるかどうかがポイントであった。多くの学生が、このテーマ設定の段階で苦戦していた。が、植松駿さんの「Layer Yokohama」は、テーマ設定とそれに対する解答、魅力ある図面・模型表現が群を抜いていた。今回うまくいかなかったみなさんは、「一夜漬け」では設計はできないことがわかったと思う。長期休みを使って建築を見に行ったり、本を読んだり、美術や音楽に触れたり、自分の好きなことを深めたりボランティア活動をしたり、社会との接点を持ちながら、地道に「視点」を持つ力をつけてほしい。この授業を受けた誰かと、いつか建築業界で再会できることを期待している。