​卒業設計

​余白=「間」を持つシェアハウス

高巣

粕谷研究室 高巣 文里

現在私の住む女性専用シェアハウスの住人にヒアリングを行った結果をもとにシェアハウスならでは形として2つのバッファーゾーンを取り入れた設計を行ったものである。

「ウチの間」は1人の時間と他の人と一緒にいたい時間を住人ごとに調節して取ることができるバッファーゾーンで「ソトの間」は外部環境との距離をとり、窓としての機能を取り戻すためのバッファーゾーンとして機能する。

2つの「間」では共用部との距離感を住人によって調節することができ、居場所の選択肢を増やす。そんな本来あるべきシェアハウスの形をつくる。

​総評 粕谷 淳司

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作者が現在居住するシェアハウスの住人にアンケートやリサーチに協力してもらい、得られた結果をもとに、今後のシェアハウスのありかたを具体的な設計案として提示したプロジェクトである。現在の多くのシェアハウスが、一般的な戸建住宅の延長線で計画されているのに対し、作者はリサーチに基づいて個々の住人のプライベート空間と共有空間との間に「ウチの間」という中間領域を、プライベート空間と外部空間との間に「ソトの間」と呼ばれる中間領域を、それぞれ一種のバッファーゾーンとなるように提示している。実体験に基づく説得力を持つとともに、シェアハウスの平面計画における一つの「かた」を示すことに成功したプロジェクトである。