​卒業設計

​ショッピング・センター 2.0

​- 公と私の狭間で個を育む-

柳澤研究室 松崎 優佑

みなとみらい地区にある現ショッピングセンターの再開発を通して、このエリア引いては、インナーハーバーの開発に対して、相対的な位置づけの再開発の再解釈の提案である。経済性が顕著に目立つ今日の超高層の開発に対して、生活空間を纏いながら公と私のバランスを保つ超高層となる計画である。都市を相対化する超高層の計画がこれからの新しい都市開発のランドマークとして誕生する。

​総評 柳澤 潤

松崎君は建築と同時に経済や社会に興味がある、と僕は思っている。そのことは建築家になるのにとても大事な資質である。この作品は言ってみれば“再開発の再解釈” である。ショッピングモールという現代の一種の公共空間に対する興味と高層ビルというどうしようもない経済の象徴物、そこに人の暮らしを重ねることで、便利な中のこうした経済行為に対しての批評性をこめた作品である。表現はともかく、そこにはユートピア志向とも言うべき“高さ” への憧れとそれを平等に分配したい、という公共の富の再配分さえ感じられる果敢な提案にも思える。勿論、超高層が出来ることで風や影など環境要素に対しての考察などが少ない面は否めないが、ようやく関東学院大学にこうした発想の学生が生まれたことを共に喜びたい。